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生活習慣病 糖尿病

糖尿病について

糖尿病とは

糖尿病の概要

糖尿病は、体が血液中の糖分(ブドウ糖)をうまく処理できなくなる病気です。

多くの場合、体内のインスリンという大切なホルモンがうまく働かないか(2型糖尿病)、作られない(1型糖尿病)ことが原因です。

インスリンは膵臓で作られるホルモンであり、食べ物から摂取した糖分を体の細胞に入れるために必要な役割を担っています。これの働きが不十分だと、糖分が血液中に残ってしまい、体の細胞に入りにくくなってしまいます。

糖尿病の種類
  • 2型糖尿病
  • 1型糖尿病
糖尿病の原因
  • 環境要素(生活習慣)
  • 遺伝的要素

2型糖尿病の原因は、生活習慣によるものと遺伝的要素が複合的に関与しています。メタボリックシンドロームや他の生活習慣病と糖尿病が合併しやすいことが知られています。

糖尿病の症状

糖尿病の症状

血糖値がある程度高い/低いだけでは、明確な症状はありません。

口が渇く(多飲)、尿が多い(多尿)、体重が増える/減る、嘔気、触覚の低下、異常な感覚

極端に高血糖/低血糖となった場合は、意識障害(糖尿病性昏睡)や痙攣、時に命に関わりますす。

糖尿病の合併症

糖尿病の合併症の種類

糖尿病の代表的な合併症(鼻小血管障害)は下記の3つです。

便宜的にシメジと覚えて下さい。

  • 神経障害:   シんけい
  • 糖尿病性眼症: メ(眼)
  • 糖尿病腎症:  ジんぞう

糖尿病(生活習慣病)の代表的な血管性(動脈硬化性)疾患は下記の3つです。

便宜的にエノキと覚えて下さい。

  • 壊疽      :エそ
  • 脳梗塞     :ノうこうそく
  • 狭心症/心筋梗塞:キょうしんしょう

その他にも

足病変、眼病(白内障、緑内障)、感染、皮膚病変、歯周病、他生活習慣病、脂肪肝、胆石、骨粗鬆症、精神疾患、悪性腫瘍(とても重要)など

糖尿病が引き起こす合併症のメカニズム

高血糖が長く続くことにより、細かい血管からダメージを受けます。毛細血管で栄養・構成されている臓器から障害され、その代表が神経・眼・腎臓というわけです。

糖尿病(生活習慣病)の状態が長く続くと徐々に動脈硬化が進行し、上記のような動脈硬化疾患に至ります。

糖尿病の管理と治療

糖尿病治療の目標

糖尿病治療の目標は下記の通りですが、年齢や基礎疾患、全身状態、社会的状況に応じて、治療目標は個人に最適化して設定する必要があります。

肥満のある方は当然減量も大切です。

  • 糖尿病合併症の予防
  • 心血管トラブルの予防
  • 血糖リスクの予防
食事と糖尿病

食事療法:バランスのとれた食事を心がけましょう。野菜や果物、全粒穀物などの食品を摂ることが大切です。また、糖分や脂肪の摂取を制限する必要があります。

適切な運動と糖尿病

運動療法:毎日の運動は、体の細胞が糖分をうまく利用できるようにします。ウォーキング、サイクリング、水泳など、自分の好きな運動を見つけて続けることが大切です。

薬物療法とインスリン治療

生活習慣の改善だけでは不十分な場合に、内服薬やインスリンの治療を開始します。

2型糖尿病の場合は通常飲み薬から開始します。治療効果がしっかりあり(医学的に有効性が高い)、投薬スケジュールに無理がなく、一人ひとりの生活スタイルにあった治療方法を一緒に相談していきましょう。

それでもコントロールが不十分である場合には、注射薬や、インスリン自己注射を検討します。

糖尿病治療薬は非常にたくさんの種類があり、下記に代表的な薬剤を挙げます。

 

機序 種類 主な作用 代表薬 特徴 副作用 禁忌
インスリン抵抗性改善薬 ビグアナイド薬 肝臓での糖新生抑制

メトホルミン(メトグルコ、グリコラン)

肥満患者によい適応

心血管保護作用あり

乳酸アシドーシス

(造影CT注意)

脱水

腎障害

肝障害

 

チアゾリジン薬 骨筋肉肝臓でインスリン感受性の改善 ピオグリタゾン(アクトス) SU薬への追加としてよい適応

浮腫

体重増加

骨折

心不全

膀胱癌

インスリン分泌促進薬 DPP-4阻害薬 血糖依存性のインスリン分泌促進、グルカゴン分泌抑制

シタグリプチン(ジャヌビア、グラクティブ)

ビルダグリプチン(エクア)

リナグリプチン(トラゼンタ)

オマリグリプチン(マリゼブ)

など

比較的安全性が高く使いやすい

肝代謝薬と腎代謝薬がある

肝機能障害(まれ) SU薬との併用
GLP-1受容体茶道役 同上

リラグルチド(ビクトーザ)

デュラグルチド(トルリシティ)

単剤では低血糖リスク低い

体重増加-

時に嘔気  
SU薬 インスリン分泌の促進

グリメピリド(アマリール)

グリベンクラミド(オイグルコン、ダオニール)

グリクラジド(グリミクロン)など

強力な作用

インスリン分泌能が保たれている必要あり

 

低血糖・体重増加  
グリニド薬 速効性インスリン分泌促進

ナテグリニド(ファスティック、スターシス)

ミチグリニド(グルファスト)

レパグリニド(シュアポスト)

SU薬よりも短時間で効果発現

食直前に服用

低血糖 SU薬と併用
糖吸収・排泄調整薬 α-GI薬 糖分吸収遅延

アカルボース(グルコバイ)

ボグリボース(ベイスン)

ミグリトール(セイブル)

食直前に内服

お腹の張り

おなら(放屁)

開腹手術・腸閉塞の既往
SGLT2阻害薬 腎臓でのブドウ糖再吸収抑制

イプラグリフロジン(スーグラ)

ダパグリフロジン(フォシーガ)

カナグリフロジン(カナグル)

エンパグリフロジン(ジャディアンス)

など

単独では低血糖リスク低い

腎機能悪いと効果が弱まる

脱水

浸透圧利尿

尿路感染症

重度腎不全

透析患者

妊婦

インスリン            

糖尿病治療の心構え

糖尿病を持つ人は、病気との付き合い方を学ぶ必要があり、定期的な診察や血液検査を受けることが重要です。

糖尿病は治療が必要ですが、生活の改善と適切な治療によって、普通の生活を送ることができます。そのためには定期的な診察と生活の管理をすることが重要です。

また、可能であればご家族の理解・サポートも望ましいです。

 

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