花粉症治療のポイント
はじめに
毎年2月が近づくと、花粉の気配を予感し憂鬱になっていませんか?
花粉症治療のポイントをコンパクトに説明いたします。
早めの治療
少しでも症状を感じたら、早め早めに治療を開始し重症化を防ぎましょう。
2月にムズムズ・・っと来たら、それは治療開始の合図です。
体のアレルギー反応がバズり始める前に、抑えにかかりましょう。
しっかり使おう、点鼻薬
花粉症の治療といえば、飲み薬をイメージしますよね。
当院では点鼻薬をしっかり使うことを推奨しています。
ムズムズ・・と来たら、すかさず点鼻薬開始。
飲み薬で不十分な時に点鼻薬も・・ではなく、
「基本的に点鼻薬がベース、加えて飲み薬も」というスタンスを推奨しています。
注意!市販薬!
多いと思います。「花粉症は市販の薬でしのいでいる」という方。
市販薬は素早く効く薬もあるのですが、実は注意事項があります。
勘違いされていませんか?
市販薬だから弱い?→副作用少ない?→安全?
市販の飲み薬には、眠気が強い成分(d-クロルフェニラミン)のものがあります。
居眠り運転で事故でも起こしたら・・
当院では、できるだけ眠気の少ない処方薬を提案するようにしています。
市販の点鼻薬の方が効く?
実は処方点鼻薬薬よりも市販点鼻薬の方が、効果を実感する場合があります。
市販の点鼻薬には血管収縮成分(ナファゾリン硝酸塩やトラマゾリン塩酸塩)を含むものが多いからです。
ただし、血管収縮剤を使い過ぎると薬剤性鼻炎になってしまう恐れがあります。
こうなると、鼻炎自体がとても治りにくくなってしまいます(恐怖)。
一方、処方の点鼻薬はゆっくり長く効きます。血管収縮薬は含みません。
そのため、上記の通り症状を感じたらすぐ処方点鼻薬使用をスタートし、
そもそも鼻炎自体を重症化させないことが大切です。
舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)について
2023年の花粉はひどかった・・、という方多いはずです。
これで大注目を浴びたのが、舌下免疫療法です。
舌下免疫療法 参考記事(こちらもお読みください)
この治療は、シダキュアという飲み薬を使い、花粉症を根本的に治してしまおう、というものです。
当院でもこの治療を積極的に提案しています。
小学生さんや中学生さんでも、十分導入可能です。
試験・受験・就職活動に集中するため、学生さんには特に有効だと考えています。
※ただ、現在薬品メーカーの出荷調整により、このシダキュアが大変手に入りにくい状況ですorz。当院でも入荷次第治療開始を心待ちにしている方が何名もいらっしゃいます。ご希望の方は診察時にお申し付けください。